【株】窓が空いた時の考察
あなたは『窓』を知っていますか?投資をしている人が一度は聞いたことがある『窓』について考えたいと思います。
そもそも窓とは?
ローソク足の間に空間ができることを窓と言います。下の画像で黄色いマルで囲んだ部分がいわゆる『窓』です。
画面は楽天証券のチャートになります。
期待で買われることによって始まりの株価が高く始まると窓があきます。
その逆もあり、期待が剥がれストップ安などで安く始まることで窓が空きます。
そして『窓は閉まる』と言われています。
この窓閉めを確認したあとの動きによって売買サインを見極める方法があります。
窓空きにはローソク足で『ヒゲを含めた実体』と『ヒゲがない実体』があり、ここでは『ヒゲを含めたもの』を指すこととします。
そもそもなぜ窓は閉まるのか。
それはほとんどの投資家が窓が閉まることを望んでいて、その窓が閉まることによって大きな転換期になることがわかっているからです。
また、資金力があるヘッジファンドは窓が閉まるまで空売りを仕掛けます。それは窓が閉まるまで何もしない投資家が多く、割合的に売り圧が強くなるからです。
値が飛んで窓を開けた後に、上昇トレンドに突入すると窓を放置して上昇していくことがありますが、高値圏での窓や、上昇の力をなくしていくと窓は比較的早く閉まる傾向にあります。
上の図は日経平均を基準とした算出される指数『楽天日経平均ダブルブル』です。19年10月からのチャートになります。
黄色のマルで囲んだ窓から12営業日後にやっと窓が閉まりました。日経平均は強い上昇トレンドを継続していたため、なかなか窓が閉まらないでいました。
やきもきしていた投資家の心理を表すチャートとなっています。
こちらは長いもみ合いのあとに上昇力がなくなり垂れて窓を閉める結果となりました。
個別銘柄だと9698クレオ
こちらは10月30日の決算内容がよかったためか、翌日の31日に寄付きから大きく窓を開けて高く始まっています。
1750円で始まり、
1820円まで上昇、
1710円の終値で引けています。
この段階でも200円値幅が発生しました。しかしその後連続して陰線が発生し、5日続落後の1520円で終わっています。
結局元の株価まで戻ってしまいました。
空いた窓がしっかり閉まっているのが分かるでしょうか。
このときの投資家の心理を読み解いてみたいと思います。
決算直後の株の寄付きの値動きにみんなが飛びつき買い、そこに空売りの買い戻しや利確なとが絡み、普段の3倍の出来高を作りました。
上昇の力が強いと陽線で終わることがあります。しかし、十時線の陰線で終わっている。十時線の陰線は、『売り買いが拮抗したが、最後は売り圧力が強かった状態』を表すローソク足になります。
これは窓が閉まる可能性が高い。
投資家は買ったあとで冷静になり、『あれ?なかなか上がらないな。。売っちゃおう』という心理が働き、売りに出ます。
もともと冷静だった投資家は『窓は閉まる』と考えます。
我慢をして、窓が閉まるまで買うことがありません。なので、空売りの圧力と投げ売りの圧力で売買がしぼんでいきます。それは出来高に表れます。
そして、窓が閉まったあとにまた買いが入ってきます。空売りの圧力が多くても思ったより下がった時などはここから買い戻しが入り、上昇の手助け燃料となります。
思惑通り、8営業日続伸していきます。
『買いは3日我慢せよ』
との格言があるように、飛びついた買いによって人より不利な買い値でスタートします。
逆に3日間我慢した人はさらに相場を読むことができます。
我慢をするクセをつけると相場が思いも寄らないことが起きるというメカニズムの実体は、『上がっていくだろう』という希望的観測だったという投資家の心理と、読むことができます。
上げる材料が出たら株価は一瞬は上がりますが、やはり戻っていきます。それは投資家の心理を反映しているチャートの形となり、期待で膨らんでいた株価はいずれ収縮するというのがわかります。
そこで『企業の価値と株価は比例する』と考えると、業績や企業の財務状況が真の株価ということが判断できます。
いかがでしたか?私も飛びつき買いをしてしまうことが多々あります。それは窓閉めは絶対ではないという期待もこもっているからだと自覚しています。ただし、窓はだいたい閉まります。
もちろん閉まらない窓もあります。いつかは閉まるでしょうが、年月がかかると思ってください。
いつでも冷静な気持ちで判断できるよう、相場に向き合いましょう。自戒もこめて。
窓が空いた時はこのブログを思い出して下さい。
『窓は閉まるということ』
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