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【株】買いの敵は売りではなく買いだった

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買いの敵は売りではなく買いだった。

 

株式における格言です。

 

なんのことかと思いませんか?

『買いの敵は売りじゃないの?』

そう思いませんか。

『買いの敵は【空売り】でしょ』

そうかもしれません。

 

しかし『買いの敵は買い』だったということがこの記事を読んだ後に気付けると思います。

そしてここに心理的なカラクリがありました。

LINE証券

株価の推移で見る

1週間前に700円だった株があります。現在は500円です。

 

あなたは安くなった株価を見て

500円で株を買いました。

そしてあなたはこう考えます。

『500円より高く売ろう。1週間前に700円だったし。』

翌日100円上がり600円になりました。

あなたはこう考えます。

『600円になったから次は700円、、いや1000円になるかも。。』

期待で胸が膨らみます。

 

しかしその翌日、株価は500円に下がってしまった

この時点ではまだ買った時の値段です。

あなたは『一旦押し込みかなぁ、待っておこうかな。あしたは上がるかもしれない』

売ることをやめました。

 

しかし株価はどんどん下がる一方で、ついに300円になってしまいます。

この時点で200円分含み損です。

 

ある日、ニュースが流れて、株価の上昇を見込める期待が高まりました。

 

『やった!これで株価が上がる〜!』

 

9時30分まで400円まで上がりました。

 

『よしよし上がれ〜!』

 

すると、株価は、、下がっていきました。

 

14時現在350円です。

 

『なんで上がらないの〜??』

 

やむなくあなたは損切りしました。。

 

『はぁ、ダメだったなぁあの株』

 

その後1週間すると、株価は上昇していきました。

 

『なんで売ったあとに上がるの〜??』

 

こんな経験あるかと思います。

 

この心理的動きを整理すると、【出来高と買い残】で説明が出来ます。

 

 

出来高と買い残

 

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画面は楽天証券のチャートになります。

こちらはある銘柄の週足チャートです。

週足のチャートでは買い・売り残高を出来高と共に見ることができます。

緑色の太い線がチャートの流れと買い残高の流れです。

黄色の矢印が株価の示す方向と逆にいっています。

出来高が多い日から減少と共に株価が下がると買い残高が増えていっています。

 

なぜこのようなことがおこるのか。

 

株価が高い時に買えず、また上がるだろうという期待をもとに買う投資家がいます。

そこに事前に安く買っている投資家が売ってくるからです。

 

安く買えたと思った株価はそれよりも安く買っていた投資家の売りでした。。

高い株価を見た後、『逆張り(陰線をつけた株に下値で買いを入れて株価上昇を見込むもの)』の考えで投資家は買いを入れます。

しかし基本的に『逆張りはトレンドが下向きの時には行なってはいけません。

『高値おぼえ』という言葉がある通り、再度その株価をつけるという錯覚から買いを入れてしまうのですが、

実はそこまでの過程でまだ安く仕込んでいた投資家が売り時を考えています。

更に売り遅れた投資家のナンピン買い(同銘柄を買値より安くなった時に買って平均単価を下げること)により買い残高が膨れ上がります。

 

これが株価が上がらない、むしろ下がっていく現象であると推察します。

 

 

回避法

・週足で高値をつけた株価はすぐには買わない。

(待機するか別銘柄に移ります。)

・上がるのを見越してから買う。

(上昇トレンド入りすることを確認してから買います。)

・下げ止まるまで待つ。

(週足でヨコヨコになるまで待ちます。)

・買い残高が減ってくるまで待つ

(この状態をしっかりと確認して、出来高が多く出来て買い残高が数パーセントでも減ってくれば上昇の見込みができるでしょう。)

 

いかがでしたでしょうか。

 

実はあなたの買いは別の投資家の売りだったということが多々あります。

 

空売りには買い戻しがあり、上昇の余地がありますが、買い残高が増えた後の空売りもない、相場には下落のトレンドが待ち構えています。

 

 

このことをしっかり確認して注意しながら株を買いましょう。

株にはチャートの基本があります。

勉強して、相場に向かいましょう。